2012年9月24日月曜日

活動報告

 朝夕の風がすっかりと秋らしくなってきました今日この頃。みなさん体調など崩されていないでしょうか?
 さて、今回は8・9月に行われました、就トレでのプログラムの活動について報告させていただきます。(記事の内容がタイムリーでなく、申し訳ありません(>_<))
まずは、ロンドン五輪女子レスリングで見事3連覇を果たした吉田沙保里選手の凱旋パレード見学についてのご報告です。
 8月23日凱旋パレード当日。就トレのプログラムは通常通りの予定が組まれていましたが、数名の利用者の方から、「早退してパレード見に行こうかな?」や、「吉田選手が来るんですよね??」などの声が寄せられ、青山センター長を含め職員で検討した結果、「共和駅周辺で、しかも金メダリストのパレードを目の当たりにできる機会は滅多にない!!」ということで、急遽プログラムを変更。少し早めに活動を終え、参加希望者はいざパレードへ。真夏の日差しにも関わらず、沿道には、吉田選手を一目見ようと大勢の方が詰めかけていました。


☆沿道には、人、人、人の群れ☆
☆バッチリカメラ目線の吉田選手!!☆

 オープンカーに乗った吉田選手と栄監督が、共和駅から大府市勤労文化会館までの1キロの距離を30分ほどかけて走り、会館で祝勝会を行ったそうです。就トレの利用者さん、職員ともに「感動をありがとう~!」と、10分ほど手を振って声援を送りました。
続いて、8月から始まった大府市市民体育館でのソフトバレーボールの様子についてのご報告です。
 それまでは、二つ池セレトナのグラウンドにて体力づくりの一環として、利用者さんが思い思いに、ウォーキング、キャッチボール、サッカーなどを行っていましたが、この夏の猛暑の中、屋外での活動は危険と判断。体育館でソフトバレーを行うことになりました。

☆「いくわよ~!と張り切ってサーブ!!」☆☆ボールを拾うAさん!!☆

☆ボールを拾うAさん!!☆

               
 室内とはいえ、利用者の皆さんも職員も汗だくになってプレーをしていました。
普段のプログラムでは見ることのできない、爽やかな笑顔や、真剣にプレーをする利用者さんの姿が印象的でした。
秋とはいえ、まだまだ日中は暑い日が続きます。寒暖の差に体調を崩さないよう気を付けていきたいですね。


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2012年9月18日火曜日

第4回しごとも☆ ~合言葉は『肉』~

 ツクツクボウシの鳴き声に夏の終わりを感じますね。なんだか少し寂しいような、早く涼しくなってほしいような複雑な気持ちです。
 余談ではありますが、ツクツクボウシはその鳴き声が名前の由来だそうです。
 鳴き声に耳を傾けてみると、確かに「ツクツクボ~シ」と鳴いています。さらによくよく聴いてみると、ほかの個体の鳴き声に被せるように一緒に鳴いたり、時々訛ったような鳴き方をしていたりと個性があってなかなか面白いものです。子どもの頃には当たり前のようにやっていたことでしょうが、夏の終わりの夕暮れ時、童心に返って歌声に耳を傾けてみてはいかがでしょうか。
 さて、今回のブログは夏の終わりの複雑な気持ちも吹き飛んだ第4回『しごとも☆』について書こうと思います。『しごとも☆』とは、仕事も、余暇も充実したい・仕事をするともだち同士の会という意味を込めて当センターが行っているOB会のことです。
 9月8日(土)第4回『しごとも☆』開催日。天気予報は「雨」そして朝の7時ごろには土砂降りでした。
 雨自体は30分ほどで止みましたが、外はあいにくの空模様。
今回の担当職員の中には強烈な雨男がいるのです・・・何を隠そう私のことなのですが。


嫌な雲が西からこんにちは・・・
 そんな空の下でのスタートになってしまいましたが今回の『しごとも☆』、合言葉はズバリ『肉』ということで夏の暑さに負けないスタミナを付けるべく、バーベキューをしました。
 今回は地産地消も考え、さらに、量より質でしょ♪と、いうことで知多豚、知多牛、そしてセンターで栽培したナスやピーマンと豪華な内容になりました(早く食べたい気持ちに負けて写真を取り損ねました・・・)
 成人されているメンバーさんばかりでしたが、さすがに自転車・原付・車の運転がある方もみえたのでノンアルコールビールとジュースで乾杯!!至福の時の始まりです。



 網の上に肉が載るたび、焼きあがるたびに歓声があがり、焼けたと同時に面白いくらいに食材が消えてゆくみんなの豪快な食べっぷりに驚きと焼き甲斐を感じました。



 バーベキューの締めはもちろん焼きそばです☆15玉を2回に分けて焼きましたがこちらも見事に無くなりました!!
 それぞれのペースで食事をしたり、お互いの現状を語り合ったり、子育ての話をしたり、職員の子どもと遊んでくださる方も見えたりと、のんびり優しい空気と時間が流れていました。
 仕事がうまくいかなかったり、生活をする中で嫌なことがあったりするのは誰にでもあること。それをお互いに語り合ったり、愚痴ったり、そして同じ食事を囲んで食べることを通じて笑顔になれる皆さんを見ていて、ささやかな楽しみの時間がとても大切なことを感じると同時に、「共に働き、共に食い」という法人愛光園の理念を垣間見た気がしました。
 心配していた天候も、みんなの日ごろの行いが良いので日陰では心地よい風が吹き、時折日差しも射す過ごしやすいお天気になりました。
 お腹も心も満たされる良い一日でした。

2012年9月3日月曜日

介護老人保健施設 相生で活躍中!

 日照時間が短くなり、朝夕は少しだけ過ごしやすくなりましたが、それでもまだまだ暑いものです。引き続き熱中症など気を付けていきたいですね。今回のブログも、就トレを利用され、めでたく就職された方々を紹介させていただくシリーズでお送りします。第2回目は、就職して約1年が経過した「かおりさん」です。

〈プロフィール〉
 利用者: かおりさん 30代女性
 職歴:店舗 雑務約5年  清掃業務約10年
 就職先:社会福祉法人愛光園 介護老人保健施設 相生
 仕事内容:入所棟の居室・ロビー清掃、配膳、物品補充等
 関係機関:就業生活支援センターワーク・ハローワーク

不安や悩みと共に歩んだ道
  かおりさんは、就トレを利用される以前からひかりのさとファームにあった就労移行支援事業部「すきっぷ」を利用されていたメンバーでした。「すきっぷ」に通い始めた頃は、馴染めるかどうか、自分にできる仕事があるのかと自信がないことから不安になったり、悩んだりする日々を過ごしていました。

経験を活かした仕事探し
 かおりさんは自信がないと言いながらも、当時行っていた東浦町の社会協議福祉会(社協)の清掃業務に参加され、前職での経験を活かしながら仕事をし、社協を利用されている皆様からの「ねぎらいの声」を耳にする中で少しずつ前向きになっていきました。朝早くからの清掃業務(当時は「早出」なんて言ってました)も「できるかどうかわかりません・・・」と不安げに週1日から始まり、最終的には週5日を誰よりも早く出勤し、仕事を始めている中心的存在になっていました。さらに、自信をつけたかおりさんは、午後からはファームのお隣にある「障がい者活動センター愛光園」の食事後の下膳作業にも徐々に参加されるようになりました。(午前清掃業務、午後下膳のスケジュールは、真夏に行うと支援者でも過酷なものでした・・・)そこで、本人とも相談をしながら、前職の経験や社協・活動センター愛光園での経験を活かせる「施設での就職」・「清掃業務」・「下膳作業」に的を絞って求職活動に臨んでいこうと考えていました。

巡り合ったチャンス
  様々な作業を通じて、働いていた頃の感覚を取り戻したかおりさんに大きな転機が訪れました。それが、老人保健施設 相生での障がい者雇用を拡大していくというお話でした。実は、かおりさんは過去に勤めていた会社から相生に派遣されてお仕事をしていたという経緯がありました。以前よりご本人の真面目で勤勉な姿は相生の職員の目にもとまっていたようで、もう一度働かないですか?という声がかかりました。慣れた環境、求職活動の条件にもピッタリでしたが、かおりさんは不安そうでした。理由を聞くと、以前の会社に戻ると思っていたようで、引っかかりがあったとのこと。そこで、今回は相生の職員として仕事に臨むことを整理してお話させていただき、かおりさんの中で「やってみよう!」というスイッチが入ったことを確認しました。

再び現れた大きな不安と悩み
 いよいよ就職へ!!と、気持ちを新たにスタートするタイミングで「すきっぷ」は「就トレに引っ越しをすることが決まりました。楽しみや期待と同時にかおりさんにとっては新しい場所へ行くこと、通勤距離が長くなること、電車で通わなくてはいけないことが大きな不安と悩みになって押し寄せました。しかし、「すきっぷ」で過ごした時間の中でかおりさん自身がとても強く成長されていたようで、就トレの開所前から通勤練習をするなど積極的でたくましい姿も見せてくださるようになっていました。もちろん、就トレへ通い始めてからも東浦町の社協の清掃業務では中心になり、周囲の新しい利用者さんから見ても、職員から見ても頼もしい「清掃のエース」になり、周りへの手ほどきまでできるようになっていました。

実習から就職に向けての流れ
  就トレでの生活も安定してきた6月下旬、支援体制も整い実習を開始。かおりさんの場合は、期間が長く空いてしまうことで不安が募ってしまうこともあり、1週間の実習でリズムを整え、最終日に確認を行い、問題が無ければそのままトライアル雇用に進むという形で支援を行いました。

ゆっくり、でもひたむきな努力が雇用に繋がる
 かおりさんは、ひとつひとつ努力を惜しまない方。実習で初めて経験したペーパータオルの補充がうまくできず、悔しくて自宅で広告を折って練習に練習を重ねました。ほかの作業に関しても同様で、こっそりと家で練習していることはセンターに通ってみえる頃からあったのだと後程ご家族から伺うことができました。そんなひたむきな努力が実り、トライアル雇用をしていただける運びとなりました。

やりがいを見つけてより輝けるステージへ
 3か月のトライアル雇用期間も不安や悩みを抱えながら過ごされ、無事に終えることができ、その後もゆっくりでありながらも、コツコツとお仕事をされるかおりさんの力を認めていただき、仕事のバリエーションも少しずつ増えていきました。始めは一つの棟だけを担当していましたが、現在は毎週水曜日にお隣の棟での清掃業務もこなされています。そんなかおりさんのやりがいは「お年寄りの皆様の笑顔と、感謝の言葉」だそうです。「仕事をしながら元気になれる。」そう話してくださるかおりさんの顔には、自信と働く喜びが満ち溢れ、輝く笑顔がありました。

 ゆっくりと成長されてはいるものの、不安や気になることがあるとまだまだ気持ちの揺れはあるようです。さらに、慣れてきたからこそ出てきた課題もあります。しかし、そんな中でも
「かおりさんが来てくれてからきれいになったところが増えて嬉しい」
「無理のない範囲でできることをふやして色々な所をきれいにしてほしい」
 と、かおりさんの力に期待し、様々な点で協力してくれる相生の職員に日々、感謝しております。本当にありがとうございます。
 そして、かおりさん、これからも同じ法人愛光園の職員として共に頑張りましょう!



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