2014年7月7日月曜日

書籍の紹介

書籍の紹介

「なぜ障がい者を雇う中小企業は業績を上げ続けるのか?」
影山摩子弥(かげやままこや)著

 こんな題名の書籍が話題となっています。

 「障がい者雇用をうまく利用することによって、業績を上げている企業が存在します。業績を改善する重要な要因としてあるのが、健常者に影響を与えることによって組織内マクロ労働生産性を改善する障がい者の力です。(中略)2011年から2013年にかけ、組織内マクロ労働生産性改善効果に絞って、文部科学省科学研究費を受けて研究を行いました。」(本文よりの抜粋)

 企業へのアンケートを基に論理立てて分析し、考えうる可能性も視野に入れながら、わかりやすく障がい者雇用の経営上の効果について紹介しています。また、実際の雇用事例を載せて具体的に解説していることから、雇用ノウハウ本としても活用できると思います。

 後半の第Ⅱ部「経営戦略としてのCSR」では、企業の社会的責任と訳されるCSRを守りではなく、積極的に経営戦略として捉えなおすという新たな切り口で解説しています。




 就トレのミッションは、「誰もが安心して働き続けることができる社会の実現」です。これは私たちが考えている「障がい者が働きやすい職場は、誰もが働きやすい職場」であり、「多様な働き手を包み込む企業風土」が、連帯感を育み業績に貢献できるとの考えと一致していると思います。おすすめしたい1冊です。

就トレ 青山